2009年01月02日

頑張れ地域交通:信濃路・ゆらりゆられて/1(その1) 心の触れ合い /長野

頑張れ地域交通:信濃路・ゆらりゆられて/1(その1) 心の触れ合い /長野

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090101-00000124-mailo-l20

1月1日17時1分配信毎日新聞明けましておめでとうございます。突然ですが、近ごろ公共交通を利用しましたか。初詣でで乗ったという人もいるでしょう。買い物をはじめ、通勤・通学や病院通いになくてはならない、との声がある一方で、マイカーの普及で、しばらく利用していない人も少なくないはずです。赤字路線の廃止・縮小が現実のものとなる中、毎日新聞長野支局は「頑張れ 地域交通」と題して、県民の日常生活を支えてきた公共交通の良さを見直してみることにしました。高齢化社会に欠かせず、環境にも優しい電車やバス。ゆらりゆられて、昔ながらのぬくもりを見つけに行きませんか――。◇3年間ありがとう−−路線バス「山形線」で通学、金井日香里さんいてつく信州の冬、時刻はまだ午前7時を少し回ったところだ。山形村から松本市の松本蟻ケ崎高に通う3年生、金井日香里さん(18)の吐息も白い。いつものように近くの竹田原停留所から路線バス「山形線」に乗り込んだ。3年間、バス通学した。松本市まで片道約40分。乗客の大半は通勤・通学者。竹田原では十数人だが、次第に20人を超え、座席はほとんど埋まる。金井さんは新しい一日の始まりを、このバスの中で感じるのが好きだ。「バスで通うのは、とても楽しい」。車窓から季節のうつろいを感じる。別の高校に通う小中学時代の友人と顔を合わせ、談笑する。話題となるのは部活や将来の進路、家族、恋愛……。テスト期間中は「直前の勉強部屋」にもなる。◇ ◇ ◇こんなこともあった。普段より遅くなり、走ってバス停に向かうと、乗るはずのバスに追い越されたが、バスはしばらくの間待っていてくれた。「きっと、運転手さんが私のことを覚えていてくれたんだ」とうれしくなったという。足の不自由な人に、自然と席を譲る乗客の姿もある。ちょっとした心の触れ合いも魅力の一つだ。もちろん不便なこともある。金井さんは、2年時から演劇部部長を務めた。始発に乗っても、午前7時50分からの朝練習には間に合わない。午後7、8時台に松本を出るバスは1本ずつ。「本数がもっとあれば助かるのに……」。文化祭の前など、学校に遅くまで残りたい時、後ろ髪を引かれながら家路に就くこともあった。片道560円の運賃も安くはない。それでも「親に毎日、送迎を頼めない。バスがなければ、行きたい高校にも行けなかったかもしれない」と感謝する。歴史も古く、姉も通った蟻ケ崎高に行くことが夢だったからだ。「学生やお年寄りにとって、地域の交通機関は絶対に必要」ときっぱり言う。◇ ◇ ◇昨年10月には、松本市で開かれた「乗って残す、乗って活(い)かす公共交通」県民大会で意見発表もした。「時間帯や停留所の位置をアンケートすれば、新たな乗客が生まれ、必ずしも赤字路線ばかりではないはず」「自家用車は環境にも優しくない。100%の満足という発想をやめ、少しずつ我慢しよう」「公共交通機関を、これからもぜひ大事にしてほしい」自身の体験を踏まえ堂々と考えを述べた。地域に衝撃を与えた、アルピコグループの経営再建問題。松本電鉄による路線バス見直しで、山形線も一部区間が減便された。他にも、ルート変更や減便をして運行を続ける路線は多い。が、幸いにも松本地域で全線廃止となった路線はなかった。◇ ◇ ◇金井さんはこの春、故郷を離れる。卒業後は、東京の演劇専門学校に通うつもりだ。それでも、思い出がたくさん詰まった山形線を忘れることはない。雨の日も風の日も雪の日も、送り届けてくれた路線バス。「とても安心だったし頼りにしていた。3年間、ありがとう」=つづく◆予約制の乗り合いタクシー「あづみん」◇お年寄り「助かるね」「年金暮らしだから助かるねえ」――。バス路線の廃止に伴い、07年9月に運行を開始した新公共交通システムの乗り合いタクシー「あづみん」が、安曇野市のお年寄りたちに好評だ。電話予約に応じて運行するデマンド(要望)方式で、全国最大規模の14台の車両が安曇野の田園を軽快に走る。この先進的な取り組みに、県内外の市町村からの視察も相次ぐほどだ。平日午前8時〜午後5時の運行。利用するには、まず利用者登録をした上で、乗車希望の30分前までに予約すれば、後は行き先まで連れていってもらえる。電話オペレーターはお年寄りの利便性を高めようと、渋滞を回避するルートを考えるなど試行錯誤を続けている。07年9月〜08年11月までの月平均利用者は346人と順調だ。60〜80歳代の利用者が79%を占めるなど、お年寄りの足として定着してきた。利用者のひとり、安曇野市穂高牧の鳥原正子さん(89)は通院などで月に4日ほど「あづみん」を呼ぶ。以前は通常のタクシーを利用し、月1万6000円かかった交通費が2400円で済むという。「年金暮らしだから『あづみん』なしでは暮らしていけないよ」。鳥原さんは顔をほころばせた。◇あづみん案内図◇5地域から豊科の中心地などへ平日午前8時〜午後5時、1時間に1本運行する。例えば、堀金から明科に行く時には豊科中心地で乗りかえる必要がある。1月1日朝刊最終更新:1月1日17時1分

[引用元:Yahoo[長野(毎日新聞)]]

新春福袋
posted by 葉っぱ at 02:32| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする